[鳥取] 連続講座 日常記憶地図「子どもの頃の場所と風景を思い出す」

連続講座 サトウアヤコ「日常記憶地図」子どもの頃の場所と風景を思い出す 8/24(土)スタート | +〇++〇(トット)

鳥取藝住実行委員会(webメディア トット編集部)主催で3回の講座というかワークショップをさせてもらっています。
鳥取と米子に住む人たちの、子どもの頃の日常記憶地図を描いて、テキスト化したものを皆で読み合い、図書館で昔のことを調べ、トットの編集会議を経て最終的には掲載される予定です。自分が展覧会のためにやったことを、みんなでやるにはどうしたらいいか考えてこの形にしました。編集部は、メディアの主旨として、鳥取の人に自分たちのことを書いてほしいとのことでしたので、その思いにも沿わせています。

1回目のワークショップは、地図を描いてもらった後に参加者同士2人組で相互インタビューをしてもらいました。

地図を指しながらのインタビュー、相手の描いた「よく行く場所」の地図を基に、「それはなぜか」を聞いているだけなので、インタビューの経験が無い人にも難しくないですし、お互い集中できる時間になっていたように思います。30分で交代してもらったのですが、みなさん話が弾んでしまってなかなか終わりになりませんでした。人に聞かれているうちにじわじわと記憶は取り戻せるようで、70代の方は家の近くのザリガニをとった小川の話をしてくれました。その小川の風景は自分の中にしかないと。

 

お互いインタビューが終わったら、全員で集まってふりかえりタイム。鳥取駅の南側、皆が覚えていることの話をしています。

子どもの頃の記憶を語ることで、普段の役割、立場が解除された様子はとても美しいと感じました。別プロジェクトのカード・ダイアローグでも、そのような解除しながら語る場をつくることを試みていますが、記憶を語ることで驚くほど解除できるのだ…と感心しました。

 

 

同じ内容で次の日米子でも開催です。世代が近く、どちらも長く土地に住まれている男性陣、話が弾んでいました。

 

小さいうちから転勤が多い家で、「あまり記憶のない小学校低学年に住んでた頃を」と参加してくださった方は、地図をなぞったり相互インタビューをする1時間ぐらいで、少し記憶が蘇ってきたようでした。印刷可能な昔の地図として、今昔マップを事前にご案内していましたが、図書館、ヤフオク、メルカリなどで当時の地図を入手できると尚良いと思います。

2回目の10月までに、日常記憶地図ノート、を埋めてもらった後、各自テキスト化したり、現地の写真を撮影するということを宿題としました。次回は皆で持ってきたテキストを読みあい、図書館で一緒に調べる作業をやります。

 

 

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